2011年6月14日火曜日

Deep Forest GP

来る6月5日22:00m深い森の中で静寂に包まれる中、豪快なエンジンサウンドとともに3GT5第2期第3戦がDeep Forest Race Way にて開催された.約2か月ぶりの開催ということもあり、サーキット全体が予選の開始とともに一気に熱気に包まれた.予選は開始数分後にSugaが1分58秒台後半のタイムをたたき出すと後半までタイムの更新は行われなかった.しかし予選終了5分前、Nakanishiが11:15.651でタイムを更新する.このままNakanishiがポールとで終了すると思われたが、土壇場でSugaが1:15.621とコンマ3秒タイムを更新しポールを獲得した.予選の結果,グリッドはSuga,Nakanishi,Yamanakaの順となった.

緊張のスタート前











本戦は5週で行われた.スタートと同時に絶妙のタイミングでスタートしたNakanishiが1stコーナーでSugaに並びかけ、軽く接触するも、無理はせずSugaがホールショットを決める.

スタートで一気にSugaに詰め寄るNakanishi

ギリギリの戦い、若干接触するも両者に損害なし





1stコーナー終了後もSugaに詰め寄るNakanishiであったが、気合の入りすぎかDeep Forest お馴染みのだだっ広縁石コーナーでインに入りきれず痛恨のミスを犯す.Yamanakaがその隙を見逃さずイン側からNakanoshiをオーバーテイクし2位に浮上する.

インに入りきれず膨れるNakanishi

その隙を逃さず、華麗にオーバーテイクするYamanaka




その後YamanakaとNakanishiが激しいバトルを繰り返す.懸命にブロックするYamanakaに対して激しい攻めでYamanakaのミスを誘うNakanishi.そしてNakanishiの激しい攻めに耐えられなくなったYamanakaがついにミスを犯す.

焦ってインを責めすぎたかガードレールに車体をヒットさせるYamanaka

コーナー立ち上がりで一気にオーバーテイクするNakanishi




コーナー立ち上がりでYamanakaを捕らえたNakanishiがYamanakaを抜き返すことに成功する.しかし二人が激しいバトルを繰り返していたことで、この時点でNakanishiとSugaとのギャップは2秒まで広がっていた.

ギャップは2.102、Nakanishiは追い上げることができるのか




しかしオーバーテイクされたYamanakaはまだ闘志を失っておらず、果敢に攻め、ホームストレートでスリップストリームを利用してNakanishiに食らいつく.しかしスリップストリームの副作用、オーバースピードでコーナーに突っ込んでしまいコースアウト.

スリップでスピードが乗りすぎブレーキングしきれず、コースアウト




そしてここからNakanishiの怒涛の追い上げ、前戦同様開いていた差をスーパーラップをたたき出して追いつきにかかるNakanishi.

壁に迫る走りで、ファステストラップ 1:15.51と、予選を上回るラップタイムを叩き出す




攻めにせめてギャップを縮めるNakanishi、最終的にギャップをコンマ498秒まで縮めるが短い週回数と抜けないコースレイアウトが功を奏し、Sugaが今期初優勝を飾る.

後ろからの激しい攻めに耐え今季初優勝を果たしたSuga、ゴール後は静かに喜びに浸っていた.

2連勝を飾るNakanishiをやっと止めることができたSuga、3ポイント差を縮め、Nakanishiに食らいつく.


ドライバーズコメント

1位 
Hiroki.Suga
「ポールトゥウィンを飾ることができて非常にうれしいです.車の特性、コースのレイアウト、どちらも非常に私この好みに合っていてとても気持ちがよかったです.前回の戦いでは最後の最後にミスを犯してNakanishiに食らいつくことができなかったので今回はミスをしないように非常に気をつけました.後半彼がすごいプッシュを仕掛けてきたので少し焦りましたが、今回の周回数とコースの特徴から自分が大きなミスをしなければオーバーテイクされることはないだろうとわかっていたので攻めることよりもミスをしないように走ることを心がけました.おかげで前期最終戦以来の優勝を収めることができました.最高の気分です.車も最高の仕上がりで私の好みにドンピシャでした。クルーにほんとに感謝したい.次は私の大好きな車F458なので次戦も非常に楽しみです.

2位 Mitsuru.Nakanishi
「やられましたね.ポールポジションで走りたかったんですが,H L Racingがかなりセッティングを煮詰めてきたみたいで早かったですね.それはしょうがないこととして,初周のタイヤが暖まっていないときに無理をしすぎました.1番やっては行けないミスでしたね.後半がんばったのですが,ミスをしない堅実な走りをしたHirokiを追い越す事はできませんでした.次は勝ちます.

3位 K.Yamanaka
「」

2011年3月14日月曜日

Fuji Speed Way GP

3月13日15:30に富士山が一望できる素晴らしい晴天の中,富士スピードウェイにおいて3GT5第2期第2戦が行われました.予選の結果,グリッドはSuga,Nakanishi,Yamanakaの順となった.

本戦は20週で行われた.1週目1stコーナーの飛び込みでは加速性能の優れるNSX勢が1-2の体制をとり,3週目まで三つ巴の激しいバトルが繰り広げられた.Yamanakaはハンドリング操作の誤りによりペナルティーを受け戦線離脱,それ以降NakanishiとSugaによる抜きつ抜かれつの周回が続いた.Nakanishiは前半のバトルによりタイヤが摩耗していることから9週目にピットイン.これが大きな判断ミスで,ピットアウトの際にYamanakaの後ろについてしまう.9週目YamanakaにふたをされたNakanishiは10週目にピットインしたSugaと4.8秒差を付けられた.しかし,Nakanishiの猛追により16週目にSugaに追いつき17週目のホームストレートでスリップにつきSugaをオーバーテイク.19週目までバトルを繰り広げた後,相手のミスにより大きなリードを広げ見事な勝利を納めた.

2連勝でノリにノッている3mm Barikanが3GT5第2期を制すか.はたまたHashimoto L racing,OPUが調子を上げてくるのか.まだまだ3GT5選手権から目が離せません!


PosPointsTeam
Driver
Car

Tyres
Laps
Race Time
Delay
QualifyingFastest Lap
153mm Barikan
M.Nakanishi 
IMPUL GT-R

R soft
20
33:14.355
2
1:35.992
1:36.167

22H L Racing
H.Suga
TAKATA NSX

R soft
20
33:22.921
+8.566
1
1:35.865
1:36.375 
30OPU
K.Yamanaka 
ARTA NSX

R soft
20
34:27.024
+1:12.669
3
1:37.549
1:37.644 

色とりどりのSUPER GT CARがグリッドに並ぶ
1stコーナーの飛び込みはNSX勢が制した
激しいバトルが繰り広げられる
YamanakaとSugaが接触.全国のHonda関係者とファンが肝を冷やした
3週目も激しい争いとなったが,この後Yamanakaは戦線を離脱
NakanishiとSugaによる見応えのある駆け引きが続く
Turn1の飛び込みを争う
接触スレスレの攻防にブレーキブレーキランプが点灯するCalsonic IMPUL GT-R
9周目にNakanishiがピットイン.謎の力により車が浮く
ピットアウトで遅れていたYamanakaの後ろにつくNakanishi
履き替えたばかりのタイヤだがYamanakaのブロッキングによりなかなかオーバーテイクできない

Sugaは10週目にピットイン.ピットクルーは素晴らしい仕事をした
11週目,NakanishiとSugaには4.681秒の差が開いた
16週目に怒濤の追い上げによりNakanishiがSugaの背後を伺う
17週目にNakanishiがスリップにつきオーバーテイク
サイドバイサイドでのTurn1への飛び込み
19週目の最終コーナーでSugaが痛恨のミス
20週を走りきったCalsonic IMPUL GT-R

ドライバーズコメント

1位 M.Nakanishi
「富士山が見えるこのコースは本当に素晴らしい。試合までに250週ほど周回を重ねたのですが,美しい景色が見えるサーキットなので何度走っても飽きませんでしたね.ポールポジションを取るつもりで予選に臨んだのですが,Hashimoto L Racingがいい仕事をしましたね.あの搭載燃料で35秒台はただただ驚くばかりですよ.素晴らしいポテンシャルを秘めているね.本戦が始まるまでどの車で走るか明かさなかったOPUには頭を悩まされましたね.結局NSXに乗り込んだ彼らには1stコーナーで出し抜かれました.ただ,彼らにはほぼ同じ性能の車を走らせるという事から,ドライバーの技術が周囲に分かりやすいカタチでタイムに出るというプレーッシャーがあったでしょうね.僕たち3mm Barikanには誰よりもコースを走ってきたという自信があり安定していいタイムを刻めるという確信があったので,今回の結果は本当に嬉しいです.しかし今回はピット戦略においてミスがありました.自信と課題の2つを得る事が出来た非常に有意義な週末となりました.次戦ではさらに進化した我々の姿をお見せしたいと思います.」

2位 Hiroki.Suga
「とにかく悔しい気持です。予選はまさかあんなタイムが出るとは思っていませんでした。36秒台が出ればいいなと思っていいたくらいだったんで自分が一番驚きました。しかし富士ではコース幅も広くメインストレートでスリップストリームも使えるので予選の結果はあんまり関係ありません。今回の試合はただただ自分との勝負でした。Nakanishiとかなりバトルしましたが彼とバトルするより冷静に戦えるように自分とバトルしてる感じでした。彼がピットアウトした後も自分のペースを守ればもう少しマージンを保てていたんですけど自分が制御できませんでしたね。あわよくば10秒ほど蓋をされていればよかったんだけどね。彼とまた接戦になるともう駄目。19週の後半まで何とか食らいついたけど後半スティントはアクセルワークで無理をさせてタイヤを痛めていたので後半セクションでタイヤが食いついてくれずもうひどいオーバーステアでした。19週目の最終セクションで食らいついてメインストレートで抜くしかないとあせって、傷んだタイヤの無理なアクセルワークでペナルティを食らってしまいました。車はいい仕上がりだったんで後半スティンとでもっとタイヤを考えていればまた違った結末になっていたかもしれません。チームには申し訳ないことをしました。8ポイント差は少ししんどいというのが事実ですがまだ勝機はあります。次で巻き返します。

3位 K.Yamanaka
「」

2011年2月24日木曜日

Fuji Speed Way -Free Practice 1-

2月23日富士スピードウェイにて合同フリー走行が行われた。

今回はHashimoto L Racing と 3 mm Barikan の2チームが参加。天候は晴れで2チームとも20周ほどの周回を重ねた。

トップタイムを記録したのはHashimoto L Racing のSuga。TAKATA童夢NSXで終盤に1分37秒354を記録。レーシングソフトタイヤを装着してのタイムであった。

Hashimoto L Racing はTAKATA童夢NSXでの走行のみであったが 3 mm Barikan は RAYBRIG NSX とPETRONAS TOM'S SC430 で走行を行っていた。

Hashimoto L Racing のTAKATA童夢NSX
H.Suga (Hashimoto L Racing)
「チームが大変良い車を用意してくれたので感謝したい。しかしコーナー出口でアクセルを踏んだ際にリアがあばれる挙動がやっかいでした。LSDとダウンフォースを調整してみましたが、まだまだ詰めが甘いです。それに今回は5周のショートランを重ねての20周なのでタイヤがもちましたが、20周のフル走行ではおそらくソフトタイヤではもたないと思います。今後タイヤに関しても考えていかなければなりません。
今の段階では自分が他チームと比べてどの位置にいるかは決めることはできません。とにかくまだまだセッティングを詰める必要があります。」

3 mm Barikan のRAYBRIG NSX
M.Nakanishi(3mm Barikan)
「まずは2台の素晴らしい車を用意してくれたチームに大変感謝していることを言いたいです.2台の車で走って感じたのは,走行の安定性と早さの違いですね.SC430は常に安定した走りが出来て,タイヤマネジメントに関しては非常に有利だなと.NSXは暴れん坊なんですが,1秒以上速く走れました.次のフリー走行ではカルソニックINPUL GTRを用意していただけるみたいなので,自分の相性にあった車がどれなのかをしっかりと把握したいと思ます.
まだセッティングに関しては未知の部分が多いので,少しでも速く走れるようにエンジニアの視点から見た車の特性について勉強したいと思います.と同時に運転技術の向上も図っていきたい.やることが多くて大変ですよ(笑)でも,だからこそやりがいがあり楽しみです.」

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24日深夜に行われた走行会の様子を載せる.NakanishiはカルソニックINPUL GTRに乗り換えた.






2011年1月24日月曜日

High Speed Ring GP

バンクのあるコーナーとS字コーナーをもつ高速サーキット。電撃オンラインよりコース全景を頂戴しました
1月23日午後21:00に晴天の中ハイスピードリンクにて無改造のLexus LFAを用いて第2期の3GT5選手権の第1戦が行われました。予選で1'07.512を叩き出したNakanishiがポールポジションを獲得。2位と1秒以上の差をつける見事な走りをする。

本戦は15週で行われたが、1周目から事故が多発。まずTurn1でSugaとNakanishiが接触しSugaが壁に激突。Nakanishiはトンネルでクラッシュを喫する。2週目に入るとYamanaka、Nakanishi、Sugaの順でそれぞれ3.5秒の差が開く。Nakanishiは8週目までジリジリとYamanakaとの差を縮め、スリップストリームを利用してオーバーテイク。その後NakanishiとYamanakaは3秒前後の差を保ちながらレースを終えた。Sugaは1週目のクラッシュで心が折れ、タイヤマネジメントも上手くいかず13週目にピットイン。2週遅れで完走を果たした。

NakanishiはPole Position、Fastest Lap、Winのハットトリックを決め今シーズンの活躍を予感させた。Yamanakaは大きなミスをしない相手のミスを待つ粘りの走りでプレッシャーをかけ続け、次戦に向けて良い試合をしたと言える。Suga選手は周回数が増えた今期のレースでは、タイヤマネジメントを考えた調整が必要となるであろう。
予選の結果グリッド順はNakanishi, Suga, Yamanakaの順となった
スタート直後のSugaとYamanaka。接触スレスレの攻防に会場が湧いた
Turn1での三つ巴の争い
トンネル前でNakanishiが滑りクラッシュ。Yamanakaも白煙をあげる
8週目にスリップにつきYamanakaをオーバーテイク
タイヤが悲鳴を上げピットに向かうSuga
「今日の試合に俺イラネーだろ」と給油係のピットクルーがぼやいていたそうだ
最終週のラストコーナー。Yamanakaに3秒差をつけるNakanishi
2週遅れ透明化でゴールをするSuga。「最初がすべてでした。次に頭を切り替えていきます」と言い残しいつもより早めにサーキットを後にした

ドライバーズコメント

1位 M.Nakanishi

「フリー走行の時からこのコースとの相性の良さを感じていました。誰よりも長くコースにいましたし、ラインの研究も相当しましたので結果が出てとても満足しています。1週目のトンネルでクラッシュした時は肝が冷えましたけど、いつもの走りをすれば追い抜けると自分に言い聞かせて冷静でいるように心がけました。ピットクルー達にはこたつでみかんでも食べながらぬくぬく観戦してていいよと言っていたので、タイヤをしっかり保たせてピットに入らないで走りきれてホッとしました。次戦も最高のパフォーマンスを目指すので是非とも富士スピードウェイまで足を運んで下さい。」

2位 K.Yamanaka

「フリー走行の時点で自分のラップタイムが1秒以上遅いと分かっていたので、今回のレースではタイムを出すよりも、ミスをせずタイヤを温存する走りをして、トータルでの速さを重視しました。結果、大きなミスもなく良い結果を得られました。今シーズンのレギュレーションでは、1位のポイントが大きいため、次戦では、速くてミスをしない走りをし1位を獲れるよう頑張ります。」

3位 Hiroki.Suga
「予選の結果でやばいなとは思っていたのですが、最初にスリップについて1コーナーで前に出れば勝算があると思っていました。前の車がスリップを嫌ってラインを変えたのに合わせて僕もラインを変えたのですが、それがいけなかったのかな。Mitsuruとサイドバイサイドになって慣れないラインでコーナーに進入して彼と僕のラインが交差したみたいです。レースにアクシデントはつきものですがやっぱりキツイですね。結果的に最初がすべてでした。次に頭を切り替えていきます。」